噂の格安航空会社LCCの航空券がびっくりするほど安い理由

投稿日:2015-08-11

噂の格安航空会社LCCの航空券がびっくりするほど安い理由

東京発、大阪行き。運賃およそ5,000円――
皆さんは、これがどの乗り物の話か、分かりますか?
夜行バス?違います。特急の割引料金?特急でそんなに安いことはないでしょう。実はこれ、飛行機の運賃なんです。
ここでは、近年その手頃な値段から人気を得ている、格安航空会社LCCの安さの秘密に迫ります。

安くて人気のあるLCC

成田空港から関西空港まで、たったの5,000円ほど。
なにかの抽選に当たったから安いのではなく、これが正規の料金なのです(ただし、出発日や出発するシーズンによって異なります)。

誰でも一度は、ニュースや新聞などで格安航空会社という言葉、あるいはLCCという単語を耳にしたことがあるでしょう。
このLCC (ロー・コスト・キャリア)を利用すれば、ほんの数千円で、成田から関西までひとっ飛びすることができるのです。

読めばナットク!LCCが安い3つの理由

LCCの安さの秘密にはいくつかのポイントがあり、ここではそのうち3つの項目を紹介します。

  1. 機体を同じ機種に統一することが多い
  2. 郊外の空港を積極的に利用していることが多い
  3. ターミナルから搭乗ゲートまでの移動が長い

では、それぞれのポイントを具体的に見ていきましょう。

特に注目しておきたいポイントとしては、「郊外の空港を積極的に利用していることが多い」と「ターミナルから搭乗ゲートまでの移動が長い」になります。
最近は、少しずつ主要な空港でもLCCの利用が出来るようになりましたが、主要な空港
は、使用料が高いため、主な空港としては、郊外にある場所を積極的に利用しています。郊外の空港は使用料が安いだけでなく、巨大空港に比べると混雑していません。よって乗客の移動もスムーズで、機体の稼働効率が上がります。

また、飛行機を「沖止め」にすることで経費を節減をしています。沖止めとは、使用料が安い空港の端の方に、機体を置くこと。そのため、LCCを利用する場合、搭乗までかなりの距離を歩くケースが多いです。
成田空港の場合、LCCは第3ターミナルを使用しています。電車がとまる第2ターミナルと第3ターミナルは、連絡通路で結ばれていますが、その距離は、500mにもなります。さらに第3ターミナルから搭乗ゲートまでの距離も長く、合計すると1km以上は歩くことになります。
行きの便ならまだしも、帰りの便でLCCを利用する場合、疲れた体でこの距離を歩くことになるのは、正直つらいものがあるかもしれません。

下記5項目を満たす人はLCCを使ってみましょう!

では、どんな人がLCCの利用に合っているのでしょうか?
次の5項目を全て満たす人には、LCCが向いていると言えるでしょう。

  1. とにかく安く移動したい
  2. 席が狭くても苦にならない
  3. 特別な機内サービスを求めていない
  4. フライトの予約変更をする可能性がない
  5. 便が遅れても支障がない
  6. 長距離歩くことに慣れている

上記の項目を全て満たす人は、旅行や出張の機会にぜひLCCを利用してみましょう。
ただし、ご年配の方やお子様連れの場合は、LCCの利用は避けた方が無難です。座席の狭さ、手荷物の多さなどが、移動の支障となりかねません。

要注意!LCC利用時に気を付けるべきこと

リーズナブルな値段で利用できるLCCですが、使用するに当たって次のようなことに留意しておく必要があります。

1.キャンセル料は100%かかる、と考えておくべし

多くの場合、便の振り替えはできません。絶対にキャンセルをしない自信がある場合にのみ、LCCを利用するのが無難でしょう。

2.大きな荷物は有料扱いになる

持ち込み可能な荷物には、各社の規定があり、重い荷物や大きい荷物の場合、有料扱いになることがほとんどです。

3.便の遅延や欠航による振り替えは、原則として自社便のみになる

便の遅延や欠航による振り替えは、原則として自社便のみになります。しかし、振り替えの自社便がすぐに飛ぶとは限りません。もし他社便へ振り替えたい場合には、別途料金が掛かったり、自分で手配しなければならなかったりすることも考えられます。

安さが魅力の格安航空会社、LCC。ただし、安さと安全性を両立させるわけなので、従来の航空会社に比べてデメリットがないことはありません。
格安という部分にだけ惹かれて、デメリットの理解が不十分であれば、場合によっては従来の航空券よりも高くついてしまうことも考えられます。ご自身の空の旅の目的をよく考えた上で、最適な航空会社を選ぶようにしましょう。