投稿日:2015-08-11
楽しい旅行に向かう道中の飛行機内で、注意しておきたいポイントがあります。それは、飛行機内の乾燥です。特に、普段から肌の乾燥が気になる方にとっては、見過ごすことができない問題ではないでしょうか。ここでは、飛行機内で快適に過ごすために知っておきたい、乾燥対策についてご紹介します。
フライト中の飛行機内の湿度は非常に低く、20%を下回ることもあると言われています。これは一般的に理想的とされる湿度の約3分の1にあたりますが、飛行機内では、なぜこれほど空気が乾燥してしまうのでしょうか?
飛行機は、上空約1万メートルもの高さを飛んでいることから、その外気はマイナス50度という低気温の状況下にあります。そのため、飛行機内との温度差が非常に激しく、結露が起きやすいのです。しかし、飛行機によって結露は、機器トラブルの原因になりかねないため、どうしても避けたいもの。そして、このような結露を防ぐために、水分除去装置などを使用して湿度を調節しているため、飛行機内はかなり乾燥した状態となってしまうのです。
たかが空気の乾燥と、甘く考えてはいけません。湿度の低い飛行機内では、ほんの数時間で肌が乾燥してぼろぼろになってしまったり、髪の毛がパサついたり、喉を痛めたりしてしまうこともあります。こうなってしまっては、旅行の楽しさが半減してしまいますよね。
さらに怖いのは、エコノミー症候群です。エコノミー症候群とは、飛行機の狭い座席で長時間座り続けることにより、血栓が生じる病気。乾燥によって体の水分が失われると、血液が濃くなるため、ますますエコノミー症候群になりやすくなると言われています。エコノミー症候群は、軽度の症状であれば足のむくみ程度で済みますが、ひどい場合には血栓が肺に詰まり、失神してしまうケースもあります。このようなトラブルに見舞われないようにするためにも、乾燥対策をしっかり行うことが大切です。
それでは、飛行機内でもできる乾燥対策を、以下でいくつかご紹介しましょう。
体内や喉の乾燥を防ぐためには、こまめに水分補給をすることが大切。ただし、利尿作用のあるカフェインの入った飲み物は、すぐに排出してしまうこともあり、逆効果になることもあるので注意してください。
肌の乾燥対策用に、保湿作用の高い化粧水を持っていくと良いでしょう。ハンディミストで、直接肌へ水分補給をするのも効果的です。乾燥が気になったときに、いつでも手軽に使うことができます。ただし、量が多いと飛行機内に持ち込めなくなってしまうため、小さいボトルなどを用意することをおすすめします。
マスクやアイマスクを着用しておくことで、乾燥した外気から喉や目を守ってくれます。化粧水や乳液、アイクリームなどを塗ってから付ければ、口の周りや目の周りの肌を保湿することができます。
おしぼりや濡れタオルなどをテーブルに広げて置いておけば、自分の周りの湿度を上げることができます。おしぼりが乾いてきたら、定期的に濡らしてあげると良いでしょう。
快適な空の旅を楽しむために、乾燥対策は重要です。特に長時間のフライトでは、健康のためにもしっかりと対策をしなければいけません。ただし、しっかりと対策をしていても、体調不良になってしまうこともあります。もし体調が悪くなってしまった場合には、すぐに客室乗務員に声をかけるようにしてください。
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